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文化・芸術

2010年5月22日 (土)

ついに登場! リンチのアクション・フィギュア

Davidlynchactionfigure そのうちそんなことになるんじゃないかと思ってはいたのですが、やっぱり出ました、デイヴィッド・リンチのアクション・フィギュアであります。御大そっくりかっちゅーとちょいとビミョーな感じもありますが、ちゃんとシャツのボタンは首までとめてるし、コーヒー持ってるし、夜のハイウェイだし、デニーズだし、確かにこれはデイヴィッド・リンチです。

 

Jimjarmusch 製作者は米国ワシントン州在住のMike Leavitt氏。氏の公式サイトに行くってーと、Leavitt氏が作成した一連のアクション・フィギュアの数々が掲載されています。ご覧のとおり、題材とされているのは映画監督や画家をはじめとする芸術方面の著名人からストリート・アーティスト、歌手からジャズ・ミュージシャンまでと多岐にわたります。ジム・ジャームッシュやヒッチコックやジャクソン・ポラックやダリなんかはともかくとして……

 

Hbosch このヒエロニムス・ボスとなると、ナニをどーしたもんやら、もーさっぱりわかりません(笑)。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

公式サイトでは、「芸術は退屈で古臭い。普通の芸術を作るのはイヤだ(Art is boring and stuffy. I hate making normal art)」という氏の宣言が掲載されています。

自分はむしろキャンヴァス以外のものに色を塗りたいし、可動部分のない彫刻は作りたくない。寝とぼけたような現代芸術の世界には飽き飽きしているし、金持ちやオタク的な美術史学者や美術業界誌のために作られる「内輪受けのジョーク(insider joke)」にもウンザリだ。自分が想定しているのは、自分の作品が家の居間に置かれることだ。美術館に置かれることではない。

てなわけで、おもちゃ(Toy)と芸術(Art)の境界をとっぱらったアクション・フィギュアということなんでございますね……と個人的には納得したのでありました。この方向っていうとすぐに連想されるのが村上隆氏の諸作品なわけでありますが、Leavitt氏にはぜひ村上氏を題材にしたクロス・カウンター気味(笑)の作品をばお願いしたいなーと愚考する次第。

なお、Leavitt氏のサイトでは$400から$1000ぐらいで作品の販売も行われておりますが、デイヴィッド・リンチのフィギュアの値段については「お問い合わせください」となっております。すべてワン・オフものであるからして早いモン勝ちなわけでありましょう、きっと。家にあるゴジラやらガメラやらヘル・ボーイやらリング・レイスやらサウロンやらのフィギュア(持ってるんだよ、悪いか)と並んでリンチ御大が並んでいる光景を想像すると(それこそLeavitt氏が想定しているよーな状況であるよーな)、ちょいとそそられるモノがあるんでございますが、はてさて、どーしたもんでありましょーか。

2010年3月24日 (水)

巨大デイヴィッド・リンチのハナシ

Lynch4large なんじゃ、こりゃあ! と思わずジーパン刑事・松田優作になってしまいそうなシロモノでありますが、こちらはバンクーバー在住の彫刻家ジェイミー・サーモン(Jamie Salmon)氏の作品であります。材料はラテックス、グラス・ファイバー、アクリルの髪の毛、人毛(!)等々。うはは、ちょっと目尻が赤くなっているあたりなんか、リンチの感じ出てます(笑)。

で、こちらには製作過程の写真もアリ。ぐは、ちょっとグロい(笑)。

しかし、なんでサーモン氏は、こんなデッカい顔を作るのか? 以下が氏によるその説明。

「我々が『現実』と考えるものの本質を探求するために、あるいはその『現実』に自分の視覚が異議を唱えたとき我々がどう反応するかを確かめるために、私は人体を用いるのが好きだ。この現代社会において、我々は自分たちの外観に捉われている。かつ、現代のテクノロジーによって、我々は自分たちの外観をほとんど好きなように変えることができる。この外観の変更は、我々にどのような影響を及ぼすのか? あるいは、我々はどのようにして他者を認識するのか?」

いや、なんかよくわかったよーな、わからんよーな話でありますが、「愛しのジャイアント・ウーマン」のダリル・ハンナはインパクトがある……ということでヨロシイのでしょーか?(きっと違うと思う)

この作品、現在、ポルトガルにある彫刻専門美術館に所蔵されているようでありますので、当地にお立ち寄りの際には、「巨大デイヴィッド・リンチ」とご対面されてはいかがでしょーか。

2010年3月22日 (月)

リンチ、エド・ルシェ(Ed Ruscha)について語る

イギリスで「ツイン・ピークス」の「2ndシーズンDVDセット」と「ゴールド・ボックス」が発売されることになったそーな。え? まだ出てなかったんかい……とちょっとオドロキを隠せないんですが、そのタイミングにあわせて英「Times」誌の3月20日発売号に「ツイン・ピークス」の関連記事が掲載され、リンチがこの作品についての思い出を語っています。題して、「20年後のツイン・ピークス(David Lynch’s Twin Peaks, 20 years on)」。

……なんですが、米ABCとの確執とか、「丸太おばさん」の成立過程とか、ゴードン・コールの名前の由来とか、リンチがそこで語っていることはほとんど既に知られていることばかりなので、内容に関しては今回はバッサリ割愛(笑)。

むしろ興味深かったのは、当該記事からリンクされている2009年10月の同誌掲載記事でした。「デイヴィッド・リンチがエド・ルシェについて語る(Movie director David Lynch on artist Ed Ruscha)」というこの記事において、リンチはルシェを敬愛していることを明らかにするとともにその魅力について語っています。

Ed_ruscha エド・ルシェ(Ed Ruscha)についてざくっと触れておくと、1937年ネブラスカ州生まれ、1956年以降はカリフォルニア州在住のアーティストであります。その絵画作品の特徴を非常に雑駁に述べるなら、「言語と絵画の融合」だといえます。つまり、絵画作品でありながらそこにさまざまな「言葉」が散りばめられているわけですね。このあたりはジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)という先駆者もいるわけですが、実際のルシェの作品をみていただければいわんとするところはすぐにわかっていただけると思います。

こうしたエド・ルシェ作品の魅力について、リンチは以下のように語っています。

「言葉は文字から出来上がっている。文字は『形(shape)』をもっている。非常に興味深い『形』を。彼(エド)はこれらの文字を『形』として用いていて、それはとてもすばらしい。そして、文字が集まって言葉になり『意味』を形成するとき、また違ったレベルになる。それは思考や感覚が形成される出発点になるのだから。それはみごとに『思考』と『感覚』をミニマル化する。彼の作品は絵画的だ。広告ではなく、絵画的だ。それが非常に重要なことだ」

「なぜなら、これらの絵画的作品は、エドという『人間』が描いているからだ。そのことによって発生するテクスチャーは、CGでは得られない。エドという人間だけが可能なのだ」

さて、一方のリンチ自身も、絵画作品や映画作品のなかに「文字」を散りばめるという手法を好んで使うわけですが、それに関して以前このように発言しています。

「絵の中の言葉は過度にエネルギーを蓄えたエンジンのようなものだ――絵にさらにパワーを与えるとともに、物事の意表をつく。言葉は、人が絵の中で起こっていることをどう見るか、その見方を変化させる。切り文字を使う理由は、ただ単にそれが歯のように並んで美しく見えるからだ」

この発言は、先に引用したエド・ルシェに関する言及と微妙に重なっているように思えます。”文字要素による「思考」と「感覚」の形成”が、”「絵の見方に関する変化」が発生する契機”となるであろうことは、いうまでもないでしょう。また、「歯のように並んで美しく見える」という発言が示唆するのは、まさしく「テクスチャーの問題」ではないでしょうか。つまり、エド・ルシェについてリンチが語っている事柄は、そのまま自身の作品にも当てはまるといえるわけです。

ルシェが意欲的な創作活動を始めるのは1960年代前半からであり、当時画家を目指していたリンチがその影響を受けたことは充分に考えられるわけですが、まあ、このあたりはリンチ自身の”「言語」に対するそもそもの感覚や嗜好”もありで、あまり単純化はできません。しかし、少なくとも、互いが採用する「文字に関する手法」の根底において、自分がルシェと通じているとリンチが考えていることだけは確かなようです。(同じくリンチが気に入っている)エドワード・ホッパーの諸作品が、リンチの”「人間の内面」を表すものとしての「家」”という共通テーマに「テーマ」のうえで重なるならば、エド・ルシェの作品は言語に関する「モチーフ」の点で重なっている……ともいえるでしょう(と書いて気がついたけど、「ガソリン・スタンド」というモチーフについても、ホッパーとルシェは共通しているなあ)。

同時に、こうしたリンチの「文字」や「言葉」に関する考えをみるとき、別な共通モチーフである「成立しない会話」もまたそれと通底しているように思えてきます。上述した「文字と形の関係性」を「言葉と音の関係性」に置き換えれば、なんとなくリンチの志向するところがみえてくるような気が。

実は、デニス・ホッパーを通じて、リンチはすでに何度かルシェに会っているようです。ただし、きちんと話をしたことはないとか。ルシェと話すとしたら、何を話すのか? というインタビュアーの質問に対し、リンチは「そうだな。スタジオとそのセッティングとか、何時に仕事を始めるのかとか、コーヒーは飲むのかとかかな?」と回答しています。またルシェという人物を表すとしたら、どのようになるのか? という質問に対しては……

「Clean!」

……と即答。いや、確かにリンチ作品の「有機具合」と比較したとき、ルシェの作品が「クリーン」であることは間違いありません(笑)。が、それは単に表層的な部分にとどまらず、両者の「表現に対するアプローチそのものの差異」を表しているように思えます。

2009年9月 3日 (木)

ロンドンでリンチ話

本日のdugpa.comネタ。

「Mapping the Lost Highway New Perspectives on David Lynch 」と題したデイヴィッド・リンチに関するカンファレンスが、イギリスはロンドンで開催される模様。会場は「Tate Modern  Starr Auditorium」、期間は10月30日~11月1日の三日間、参加料は25ポンド也とか。

Gregory_crewdson10 参加パネリストは、写真家のグレゴリー・クリュードソン(リンチが好きな画家エドワード・ホッパーの影響下にある作品を撮る)、ダリア・マーティン(「Harpstrings and Lava」(2007)など「内面」と「外界」の関係性をテーマにした作品を作り続ける)、ジェインとルイーズのウィルソン姉妹(双子姉妹でインスタレーションや写真作品を作る)、ブルネル大学心理学者のパーヴィーン・アダムス(「The Inter-subjective Unconscious: Contemporary Art and the Time of Nachtraglichkeit」等の芸術/映画に関する著作あり)、批評家のサラ・チャーチウェルとかとか。バダラメンティの旦那も、はるばる海を越えて来るようです。元気だな(笑)。

んでもって、それにあわせたリンチ作品の上映が行われるとともに、このカンファレンスのために撮られたリンチのインタビュー映像も流される様子。

うーむ、あっち方面では、フランスのデパート「Les Galeries Lafayette」11店舗の正面玄関に「Women of Influence」と題したリンチの絵画が展示されるってぇイベントもあって、これは9月3日から10月3日までなんだよな。もうちょっとどちらかがズレてれば、きっとハシゴするヤツが出たに違いないのに(笑)。

いずれにせよ、リンチ作品に関する基礎研究の動きのひとつとして、このカンファレンスが実り多いものとなることを、遠く極東から祈っておりますデス。あ、当日の記録集とかは出版されないんですかね?

2009年2月 5日 (木)

フランスやイタリアは遠いけど、カナダもね

またもや本日のdugpa.comネタ。

フランスのパリに続き、2007年10月9日から2008年1月13日にかけてイタリアのミラノでもデイヴィッド・リンチの作品展「The Air is on Fire」が開催されたのは、以前にこのブログでもご紹介したとおり。その時のリンチの様子を題材にしたドキュメンタリー「David Lynch: The Air is on Fire/Milano」が、カナダのArt Gallery of Ontarioで開催される映像展「Reel Artist film festival」で世界に先駆けて公開されるそうな。

作品展を準備中のリンチを中心に、ローラ・ダーンやデニス・ホッパー、作家のクリスティン・マッケーナ、作品展のキュレーターを勤めたイラーナ・シャモン(Ilana Shamoon)などへのインタヴューなどなど。

監督のマリナ・ゼノヴィッチ(Marina Zenovich)は、ロマン・ポランスキーをとりあげたドキュメンタリー「Roman Polanski: Wanted and Desired」を昨年のサンダンス映画祭で発表し最優秀ドキュメンタリー編集賞を獲得、同作品はカンヌ映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれた経歴をお持ちの方でらっさいます。IMDbでたぐってみると、この監督さん、2004年から2008年にかけて放映されたテレビのドキュメンタリー・シリーズ「Art in Progress」のなかの一話でもすでにリンチをとりあげていた様子でございます。そのときのタイトルもやはり「David Lynch: The Air Is on Fire」……んーと、ってーことは、こっちはパリでの作品展のときに取材したのかしらん? それともこれがオンタリオで上映されるんかい? だったら、世界初公開じゃなくね? うーん、ちょいと、よくわかりません。

上映は2月28日の午後7時から、Al Green Theatreにて。上映時間は29分。えーと、今頃のカナダって、サーモンが美味しいんだろーか?(笑)

2008年9月30日 (火)

独逸でリンチの写真展(もう終わってますが)のハナシ

本日のDugpa.comネタ。

「David Lynch: New Photographs」と題するリンチの写真展が、8月1日から9月17日まで、ドイツのデュッセルドルフで開催されていた模様。

Emily_scream_2_pv 展示された作品の一部をここで見ることができるのだけれど、「Distorted Nudes」系列の作品ぽい「Couchシリーズ」や「Woman Thinkingシリーズ」があったり、抽象的な物体をモノ・トーンで写したドローイングと見間違うような「Chain of Events」などの作品もあったりで、色とりどり。

これまたドローイングと同じように「文字」を貼り付けた「Light Cigaretteシリーズ」があるかと思えば、花の一部を超接写で撮った「Yellow Blue Red」ってなまんまなタイトルの作品もあって、リンチの「テクスチャー」に対するこだわりがうかがえる感じ。

これまで開催されたリンチの作品展の主要リストも掲載されているのだけど、1997年の大阪を最後に、日本ではリンチの作品展が開催されてないって、あれ、そーだっけか? 確か2~3年前にもフィラデルフィアでリンチ展が開かれていたハズで、たまたま当地を訪れていた知り合いの某「ハーモニカ&ウクレレ奏者」が観て来てたんだけど、リストには載ってないのは規模が小さかったから? うーん、ちょっと、よくわかりません。

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