リンチの新インタビュー集のおハナシ
新しいリンチ関連本ネタ。
本家公式サイトではリンチによる「Interview Project」が進行中だけど、こちらは「David Lynch: Interviews」っつーデイヴィッド・リンチのインタビュー集が刊行されるという話題。刊行予定は9月21日、版元はミシシッピー大学出版局で「Conversations With Filmmakers Series」というシリーズの一冊である模様(他にはウェルズとかコッポラの本が出てますね)。すでに米アマゾンで予約が始まっておりまして、ペーパーバック版が通常価格$22.00のところ、現在なんと32%引きの$14.96也。日アマゾンでも予約受付中で、こちらは¥2,610也。
著者のRichard A. Barney氏はアルバニー大およびニュー・ヨーク州立大の助教授で英語専攻であらせられるらしく、そっち方面のお堅い著作も多いご様子なのだが、なぜにいきなりリンチ本? ひょっとしてもしかして、単なるファンだったりする?(笑)
リンチのインタビュー集といえば、クリス・ロドリーの「リンチ・オン・リンチ」という先行書があるのだけども、あれは単独のインタビュアーによるロング・インタビューでありました。今回出版されるのはそれとは違い、いろんなインタビュアーによって行われ、雑誌やらウェブ記事やらに掲載されたものを再録した「よりぬきインタビュー集」という体裁であるようです。
ネタとしては、「グランドマザー」といった初期作品から最新作「インランド・エンパイア」までの映画作品はもちろん、絵画作品や写真作品をも含めたアレやコレや。「質問に対しリンチが韜晦をもって答えるのでなく、率直に答えたレアなインタビューを集めた(editor Richard A. Barney has chosen the rare interviews in which Lynch opens up to questions rather than deflecting them)」とゆーのがウリになっております。ホンマかいな……とお思いの方も多いでしょうが、実はインタビューの仕方によっては案外マトモに答えていることも多いんですよ、このシト。日本語によるインタビューのほとんど全部が「韜晦の彼方」であるのは、「新作公開」のタイミングでしかそういう機会がないことが大きいように思うのと同時に……まあ、そーゆーわけですな(笑)。
とうゆーわけで、とりあえずポチっとな(笑)。現物が届いたらまたレビューなんかやらかしてみるつもりでありますので、乞うご期待っつーことで。
« 「ロスト・ハイウェイ」を観た (56) | トップページ | 「ロスト・ハイウェイ」を観た (57) »
「デイヴィッド・リンチ」カテゴリの記事
- 「人工デイヴィッド・リンチ」を作るには(2010.05.29)
- またもやリンチの関連本のハナシ……なんだけど、なんだ、こりゃ?(2010.02.22)
- ついに登場! リンチのアクション・フィギュア(2010.05.22)
- リンチ・デザインのスピーカーのハナシ(2010.05.15)
- 手作り楽器でリンチ・サウンド! のハナシ(2010.04.24)
「映画」カテゴリの記事
- またもやリンチの関連本のハナシ……なんだけど、なんだ、こりゃ?(2010.02.22)
- ついに登場! リンチのアクション・フィギュア(2010.05.22)
- 「狂った一頁」のDVDとか、そのへん(2009.03.02)
- 手作り楽器でリンチ・サウンド! のハナシ(2010.04.24)
- 「マルホランド・ドライブ」に続編製作のウワサ?(2010.04.11)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- またもやリンチの関連本のハナシ……なんだけど、なんだ、こりゃ?(2010.02.22)
- 「デイヴィッド・リンチによる福音書」で神の愛を(2010.04.03)
- 「A Page of Madness」を読む (2)(2009.08.01)
- 「A Page of Madness」を読む (1)(2009.07.26)
- 「Dark Night of the Soul」のCDがリリースへ(2010.03.20)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215302/46175318
この記事へのトラックバック一覧です: リンチの新インタビュー集のおハナシ:


はじめまして。David Lynch監督のInterview Projectにはまっています。最初は全米各地の普通の人々の英語に触れられるのが興味深かったのですが、先日ヘッドフォンで聞いて驚きました。監督が話している間中、環境音のような不思議な低音が背景に流れていたのでした。映像を見るたびにどこか不思議な感覚に包まれていたのはこの音のせいかもしれません。あらためて、この監督、凄いですね!
投稿: ETCマンツーマン英会話 | 2011年12月 1日 (木) 12時43分
どうも、はじめまして。コメントありがとうございます。
リンチが音響として頻繁に持続低音(drone)を使うのはいろんなところで指摘されてはいるんですが、まさか『インタビュー・プロジェクト』のようなドキュメンタリー色の強い作品でもやっていたとは(笑)。まったく気が付きませんでした。
結果として観る者の不安を生理的にかきたてるのは間違いないんですけども、リンチが直感的に選択する表現主義的手法のひとつとして捉えたとき、インタビューイーが語る身の上話にリンチが何を感じたのかが気になるところです。例示されたJess氏が語っているのは、明らかにリンチが自作のなかで繰り返し提示する「崩壊した家族」の典型例でありますね。
投稿: 大山崎東向日 | 2011年12月 3日 (土) 18時37分
droneと言うのですね。有難うございます。スピーカーでは気にならない音が、どうしてヘッドフォンだとはっきり聞こえるのか、とても興味深く思いました。もしかしたら、自分自身の日常の生活の空間自体がdroneで溢れているため、それと融合してし、スピーカーでは聞こえてこないのかも知れないと思いました。
投稿: ETCマンツーマン英会話 | 2011年12月 8日 (木) 00時49分